2026/08/15 18:05

「チタンフレームが13万8000円」と聞いて、正直に言うと最初は嘘だろうと思いました。

今回ご紹介するのは、中国のチタン専業メーカー Hi-Light(ハイライト) のロードフレームです。以前から当店で取り扱ってきたのですが、「ホームページはないの?」「カタログは?」「ネットで買えないの?」というお声を本当にたくさんいただいてきました。

ラインナップがあまりにも膨大でなかなか手が付けられずにいたのですが、このたびカタログとホームページがようやく完成しました。フレームセットはネットからご購入いただけます。

👉 https://hilight.jp/

そして今回、YouTubeでもカタログ解説動画を公開しました。ロードだけで7種類、グラベルが5種類、マウンテンが4種類、さらにアクセサリー類が20種類以上という規模なので、ロード編・グラベル編・マウンテン編の3編に分けてお届けします。

この記事はその第1弾、R6とR7.3 についてです。



Hi-Lightとはどんなメーカーか

Hi-Lightは中国・河北省、北京から東に150〜200kmほど行ったところに工場を構えるメーカーです。特徴は、チタン専業であること。

付属するカーボンフォークなどはさすがに別のカーボン専業メーカーに作ってもらっていますが、チタン製品に関してはすべて自前で製造しています。しかもグループ会社として鉱山や製錬会社まで持っているとのことで、この一貫体制がそのまま価格に効いています。

一番安いラインでフレームセット13万8000円。3Dプリントを多用した最上位クラスでも40万円台です。一般的なチタンブランドだと、40万円台は「一番下のグレード」に相当する価格帯ではないでしょうか。中古で程度のいいチタンを探していた方にとっては、選択肢が根本から変わる金額だと思います。

もうひとつHi-Lightの特徴として挙げたいのが、太いタイヤがきちんと入り、荷物もたくさん積める設計であること。自転車趣味がこの先どの方向に転んでも応援してくれる懐の深さがあります。


R6|フレームセット 138,000円

Hi-Lightのロードで最も手に届きやすいのがR6です。

キャラクターとしてはオールロード。タイヤは35Cまで対応していて、実際に当店でお作りしたお客様の車体には35Cのグラベルキングが入っています。これくらい太ければ、ちょっとしたグラベルや荒れた舗装路でも気にせず突っ込めます。

もちろん35Cを入れなければいけないわけではありません。細めのタイヤを履かせて、普通のロードとして運用していただいても全く問題ないフレームです。

ジオメトリーはエンデュランスロードからオールロードといった性格で、フォークが少し寝ていて、ホイールベースも長め。調べていくとTREKのドマーネにかなり近い数値で、サイズ展開の考え方も似ています。ドマーネ系の乗り味が好きだった方には、かなり刺さるはずです。

完成車にするといくら?

ホームページに完成車価格シミュレーターを設置しましたので、ぜひ遊んでみてください。

一例として、R6のフレームに105 R7120(2×12速・機械式変速/油圧ディスク)をフルで組み、ホイールにLightFast A50(実測1330g)、タイヤにグラベルキングという構成でおよそ37万円。ハンドルやステム、シートポストはアルミという、いわゆる「普通の」構成での金額です。

チタンフレームに105フル、1330gのホイールが付いてこの金額と考えると、なかなかの内容だと思います。


R7.3|フレームセット 198,000円

R6から6万円上がって19万8000円。「R6と何が違うんですか」は、当店で最もよくいただく質問です。

違いは大きく2つあります。

1. チューブの加工法

R7.3では液圧成形を用いて、チューブの厚みを場所ごとに変えています。単純にチューブを溶接するだけではなく、必要なところに必要な肉厚を持たせる作り方です。

なおR6・R7.3はどちらも3AL-2.5Vというチタン合金を使っています。素材そのものはどちらが良い悪いという話ではありません。

2. ケーブルの取り回し

こちらのほうが、見た目に直結する分かりやすい差かもしれません。

R6はどうしてもBB下からケーブルが出てしまう構造なのですが、R7.3はBB下からもしっかり隠れるフル内装。ステムとハンドルを一体型カーボンにすれば、ヘッド周りまで完全に隠せます。

見た目がすっきりするのはもちろん、ハンドル周りに余計なケーブルがないぶんハンドルバーバッグも付けやすいので、バイクパッキングで旅をされる方にはまさにという構造です。ケーブルがすべてアウターで覆われているぶん、汚れや水にも強くなります。


チタンの走りについて

「チタンは重い」「加速が鈍い」というイメージをお持ちの方もいると思います。カーボンのようなシャキシャキした加速感かと言われると、たしかに違います。

ただ、巡航が本当に楽なんです。じわじわと速度が乗っていって、一度乗ってしまえばそのままキープできる。少し落ちてきても、軽く踏めばまた戻ってくる。荒川を延々35km走るような場面では、むしろチタンのほうが向いていると感じます。

面白いのは、踏んだ瞬間に返ってこない代わりに、少し遅れて「あ、来た来た」と乗ってくる感覚があること。これはチタンでしか味わえない部分なので、ぜひ一度乗ってみていただきたいです。こればかりは、乗らないと分かりません。


R6とR7.3、どちらを選ぶか

まとめると、こうなります。

R6が向いている方

  • とにかく価格を抑えてチタンに乗りたい
  • 35Cを履かせて、未舗装路にも入っていきたい
  • BB下のケーブルは気にならない

R7.3が向いている方

  • 見た目をすっきりまとめたい、フル内装にしたい
  • ハンドルバーバッグを付けて旅に出たい
  • 液圧成形によるチューブ設計に価値を感じる

オールロードとして使いたいならR6かR7.3。この2台はどちらもその方向性のフレームです。純粋にロードとして楽しみたい場合は、より上のグレードが向いています。そちらは後編で詳しくご紹介します。


試乗できます

171WORKSでは、R7.2(R7.3の1世代前のモデル)とG6の試乗車をご用意しています。試乗できるモデルは今後も続々と増やしていく予定ですので、ご期待ください。

また、埼玉だけではサポートが行き届かない部分もありますので、Hi-Lightをお取り扱いいただけるお店さんも全国で募集しております。ご興味のある方はお気軽にご連絡ください。

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